収録した音声には必ずノイズが乗るものです
ノイズ(雑音)というのは本来視聴者に聞かせたい音とは異なる音たちのこと
ホワイトノイズと呼ばれるものやリップノイズと呼ばれるものなどがあります
今回はそのノイズについての解説と除去の必要性についてお話ししたいと思います!
1.音声作品のノイズって何?
先ほども書いたようにノイズには
ホワイトノイズ、リップノイズ、クリッピングノイズなど様々な種類があります。
音声データにノイズが乗っていると作品への没入感を低下させてしまいます。
そのため、収録後には聞き苦しいノイズがないかチェックする必要があるのです。
まずは音声作品によくあるノイズの種類を見ていきましょう
1.ホワイトノイズ
ホワイトノイズ(White noise)はノイズの一種で、様々な周波数の音を同じ強さでミックスして再生したノイズです。
換気扇の音やパソコンのファンの音、マイクや機材から漏れ出るような「サーッ」「シーッ」のような音を指します。
また、これらは防音施設があるから入らないというわけではなく
空気の流れによって必ずホワイトノイズは入るものなのです。
その為最近では一括でホワイトノイズ処理できるソフトウェアが存在しており
今まで手作業で行っていたホワイトノイズを簡単に除去できるようになっているのです。
2.環境音
環境音はノイズの一種で、収録環境周辺の状況によって発生するノイズです。
工事の音や車が走る音、風の音、洗濯機や掃除機の起動音などを指します。
これらは防音施設である程度予防することはできますが
声優様が動いた際に発生する服が擦れる音については防音室でも対処できないので注意が必要です。
布が擦れる音については
・動きながらの演技を極力減らす
・静止してから話し始めてもらう
等の方法で抑制することができます。
3.ブレス
ブレスは収録時に発生する声優様の息継ぎのことでノイズとするかどうかは所説あります。
ブレスにもいくつか種類があり製作者の好みによって残している場合と消している場合があります。
1)台詞間の呼吸を整えるためのブレス
2)台詞中の息継ぎの為のブレス
3)演技の中に大きく息を吸うなどの指示がある場合のブレス
よくあるブレスノイズを上げてみました
3)については作品に必要な音であるためノイズとして処理してはいけない音ですが
1)と2)についてはどう処理するか悩ましい音たちです。
一例として1)の音はノイズとして除去し、2)の音は臨場感を増すために残す
ということもあります。
もちろん、全ての呼吸音を除去することもあり
全ての呼吸音を除去する場合はホワイトノイズと同じく一括で除去できるツールも存在しています。
4.リップノイズ
リップノイズは収録時に声優様の口の動きによって発生するノイズのことで
唾液が伸びる「くちゃ」という音や唾液の泡が弾ける「ぱちっ」という音があります。
これらのノイズも口から出る音なので防音施設で予防できるものではなく
音声作品と切っても切り離せない存在です。
最近ではこういったリップノイズを楽しむ作品も出始めており
残すかどうかも製作者次第となってきています。
5.クリッピングノイズ
これまでご紹介したノイズと異なり、クリッピングノイズは収録する機械に起因するノイズです。
録音機器にはあらかじめ信号の最大入力が決められ ており
入力する電気信号が最大入力を超えてしまった 場合には、波形の一部が切り取られるクリップという現象が起こります。
収録時に大きく叫ぶ時や、編集時に音圧レベルを一定に上昇させたときに発生する恐れがあるノイズです。
他のノイズと違い「ブチッ」や「ブツッ」といった聞こえが悪い音になりますので
クリッピングノイズは収録時に発生しないように、編集時に発生させないようにする必要があります。
2.ノイズ除去って必要?
ひとえにノイズと言っても、すべてが悪というわけではありません
例えば、リップノイズの音は舌を動かすようなシチュエーションがある場合
舌を動かすと唾液が弾ける音や、唇が開く音が鳴るのが当たり前ですので
全て取り切ってしまうと機械的な音になってしまい臨場感が失われます。
また、ホワイトノイズは一定の周波数が流れることでリラックス効果があるとされており
作品の内容によっては残しておく方が、より没入できるなんてこともあるのです。
しかしながらノイズというのは『雑音』ですので、処理する方がいいでしょう。
これまでに書いたノイズを一つ一つ処理していくと時間が結構かかります。
クオリティを上げるために必要な作業とはいえ、音声データからノイズの除去を行うのは
音声データの掃除ですのでクリエイティブな作業とは言い難いです。
かといって放置するわけにもいきません。
そこで皆様にAMPEの編集サービスはいかがでしょうか。
3.AMPEのノイズ除去について
音声作品を制作される皆様にとっては掃除よりも作品のアイデア創りや企画に時間を注ぎたいところだと思います。
AMPEではそういった皆様の声にお応えするべく、編集の際にノイズの除去を徹底して行っております!
全てのノイズを除去することも可能ですが、ノイズがある方が臨場感や没入感が増すこともあります。
お客様からの要望をヒアリングし、残すノイズと処理するノイズを見極め、より臨場感のある編集をご提供いたします!
それができるのはAMPEの編集者が音声作品制作の経験が豊富だからこそ!
一般的な編集、ノイズ除去だけでなく「ここは残した方がいい」「ここを残すとこういった効果がある」
といったご提案も可能です!
この記事を読んでご興味がわいた方は是非一度、下記の問い合わせボタンからお問い合わせください!
AMPEは皆様からの問い合わせに真摯に対応させていただきます!