音声作品どう作る?お金や費用・外注する時に必要なものについて解説します!

「最近、ASMR作品が流行っているので作ってみたい」
「社内IPの音声作品を販売したい」
「アイデアはあるけど台本にできないから依頼したい」

「「「でも、作り方や依頼の仕方がわからない」」」

初めて音声作品を作る方はもちろん、音声作品・ASMR作品を出されている企業様/サークル様でも
このような悩みがあるのではないでしょうか。

このページでは、一般的な制作の流れとそれぞれどのくらいの費用、時間がかかるのかをご紹介していきます!

目次

1.企画・プロットを作ろう

まずは音声作品の企画、プロットを作っていきましょう
どのような作品を作りたいか、どんなヒロインか、どのような展開にしたいか
できる限り具体的に書き起こすのがポイントです。

昨今の音声市場は作品のコンセプトが重要視されています。
どれだけ良い声優様をキャスティングしても、どれだけ良いイラストレーター様にメインビジュアルを担当していただいても
作品のコンセプトが良くなければ伸びない、ということも大いにあります。

そのため、プロットに時間をかけることは多くなり、制作に1週間~1か月ほどかかる場合もあります。

一筋縄ではいかないプロットの制作ですが
プロット制作の依頼のみを受け付けているクリエイターはなかなかおらず
台本制作とセットもしくは台本制作のみを受け付けているクリエイターがほとんどです。

AMPEではプロット制作のみのお手伝いをサービスの一つとしてご用意しております。

次はプロットのみを外注する場合に必要なものを見ていきましょう

1-1.企画・プロットを外注する場合の準備

・企画、盛り込みたいアイデアを書いた資料
・登場するキャラクターのイメージ(口調や性格など)

これだけ?と思うかもしれませんが上記の資料からアイデアを出しプロットを生み出すのがプロット制作です。
音声映えするコンセプト、そうでないコンセプトがある中で、頂いた資料から適したプロットを作るのです。

基本は、上記の資料をクリエイターに提出することで完成したプロットが納品されます。
内容に問題があれば修正をお願いし、内容に問題がなければプロットは完成となります。

プロット制作をAMPEに依頼すると

プロット制作をAMPEに依頼いただいた場合、お客様とのヒアリングを行い、より具体的に
お客様の作りたい作品像をいただいた資料に追加していきます。
そのため、お客様がイメージしている作品により近いプロットの制作が可能です。

1-1-1.企画・プロットを外注した場合の費用

プロット制作の費用は様々で、受けるクリエイター、作品の内容によって価格は変動します。
また、AMPEでも案件ひとつひとつに丁寧に対応するため、頂いた資料とヒアリングからお見積りを
ご提示させていただいております。

2.台本を作ろう

プロットが完成したら次は台本制作に入ります。
台本は作品の要で、そのまま、声優様や演者様にお渡しする内容ですので
誤字脱字がないか、思い通りの演技をしてもらえるよう、ト書きはしっかりかけているかなど
入念に確認が必要です。

さらに、バイノーラル作品の場合は読む位置の指定
複数キャラがいる場合はキャラクターの位置に矛盾がないかなど
時間をかけてじっくり確認する必要があります。

作品の時間や登場する人物の人数によっては台本の文字数は多くなり、制作により多くの時間がかかるようになります。

もちろん、AMPEでは台本制作を引き受けるサービスもご用意しております。

次に制作時にどの程度時間がかかるか、外注した場合はどうかを見ていきましょう。

2-1.自社・自サークルで制作する場合

登場人物の口調にもよりますがだいたい台詞が12,000文字あれば1時間弱の作品になります。
まだ台本を書き慣れていない人が12,000文字の台本を書く場合、制作に1ヶ月やそれ以上かかる場合もあります。
書き慣れている人でも約2週間程度はかかるでしょう。

また、台詞を書いた後にもト書きの追加やバイノーラル収録であれば位置の追加など
さらに時間がかかる作業があり1本あたり1ヶ月~2ヶ月程度かかります。

2-2.台本を外注する場合の準備

台本を外注する場合には以下の資料を用意しておくといいでしょう
・完成したプロット
・登場するキャラクターのイメージ資料(口調や性格など)

依頼されたクリエイターは上記の資料を基に台本を制作します。
クリエイターに依頼した場合もおおよそ1ヶ月~2ヶ月納品までかかります。
また、クリエイターによって台本制作におけるノウハウが異なるため
クオリティに差が生まれてきます。
そのため、納品後にお客様自身でのチェック及び修正が必要となることがあります。

台本制作をAMPEに依頼すると

AMPEでは経験豊富なスタッフが台本を制作するため
ハイクオリティかつそのまま声優様、演者様に依頼できる形での納品をお約束しております。
制作期間についても特急制作のオプションもご用意しており
急な台本制作にも対応できます。

また、既に完成した台本の推敲、校正依頼も受け付けておりますので
社内で作成された台本から、もっと面白い作品を目指したい
という場合でもお手伝いが可能です。

2-2-1.企画・台本を外注した場合の費用

プロット制作と同じく相場は様々ですが
1時間作品の台本で40,000円~60,000円程度になることが多いです。

AMPEでは1案件ごとにプロット及び作品のボリュームを見てお見積りをご提示させていただいております。

3.イラストを作成しよう

台本と並行してイラストの制作も進めていきましょう
メインイラストは作品の顔にもなるとても重要な要素ですので
しっかりとキャラクターのイメージを固めて、イラストレーター様に依頼しましょう

現在、人気なイラストレーター様は最短納期が半年後ということもありますので
キャラクターのイメージができた段階で依頼をしてもいいかもしれません

目を引くイラストを作るためには、現在の音声作品の流行やイラストの傾向を掴んでおく必要があります。

次はそんなイラストを依頼するために必要なものを紹介いたします。

3-1.外注する場合の準備

イラストを依頼する場合は以下のものを用意しましょう
・登場するキャラクターのイメージ資料(口調や性格など)
・キャラクターの見た目に関する資料(服装、髪型、突けている装飾品など)
・背景に関する資料(装飾品や壁や背景の色など)

イラストを依頼する場合はより具体的にキャラクター像を文字に起こす必要があります
また、イメージしているイラストに近づけるために参考となる画像なども資料に添えていると
イラストレーター様とイメージの共有がしやすくなります。

3-1-1.外注した場合の費用

イラストを外注で書いてもらうための費用ですが、キャラクター1名、簡素な背景で70,000円程度が相場になります。
イラストレーター様によって引き受けてもらえる金額が異なりますので
依頼の際は予算をしっかり確保したうえで依頼するのが良いと思います。

4.声優様に依頼しよう

台本とメインイラストがそろったらいよいよ声優様に依頼をかけます。
声優様についても人気の方は予約が半年先ということもありますので
スケジュール状況を確認して、依頼を進めていきましょう。

声優様に依頼する場合はその声優様がスタジオ所属か、フリーか
そのあたりも事前に調査してから依頼をするように心がけましょう。

また、自社IPの場合は担当声優様は決まっている場合がほとんどだと思いますので
その場合は6の収録の準備をしようまで読み飛ばしていただいても問題ありません

4-1.外注する場合の準備

声優様毎に依頼時のルールが異なりますので、事前に確認をしてから依頼をするようにしましょう
以下に特に注意すべき点を記載します。

依頼前に確認すべき内容
・最低文字数はクリアしているか
・台本の書き方は声優様が指定した内容にのっとっているか(フォントサイズ、ト書きの位置等)
・台本のアドリブ秒数は指定された秒数以内に収まっているか
・声優様NGの内容は含まれていないか(声優様によってオホ声や絶叫等、NGの場合があります)

その他にも声優様の依頼ガイドラインをひとつひとつ確認しておきましょう

また、依頼の際には以下の資料が必要となることがあります。
依頼前にこちらもしっかり準備をしておきましょう
・完成した台本
・完成したイラスト

イラストはキャラクターのイメージを共有するために必要となることがあるので
できれば完成したイラストを送る方がいいでしょう。

声優様のキャスティングをAMPEに依頼すると

AMPEでは声優様のキャスティング及び収録に関するマネジメントサービスも行っております。
声優様へのアポイントからスケジュール調整、依頼のやり取りなど
時間がかかる作業もAMPEが代行いたします。

また、声優様に依頼する場合はスタジオ収録、声優様の自宅録音(以降宅録)どちらにするかによっても注意すべき点が変わってきます。
次はそれぞれの注意点についてまとめてきます。

4-1-1.スタジオ録音の場合

スタジオ録音の場合は収録するスタジオの予約も必要になります
スタジオは声優様から指定がある場合や、ご自身で探して予約する場合があります。
スタジオ、声優様それぞれのスケジュールをしっかりと確認して、収録可能な日程を調整しましょう。
また、台本の文字数によって収録に必要な時間が異なってくるので、作品の長さにも留意が必要です。

4-1-2.声優様の自宅録音の場合

宅録の場合、スタジオと異なり収録中に立ち会うことはほとんどありませんので
収録中に微妙なニュアンスの違いやト書きにない内容の演技については指導できません。
また、一度納品されたものに関してはニュアンスの違いやト書きにない内容については
リテイクできないことがほとんどですので、事前に台本のト書きを充実させておく必要があります。

4-1-3.外注した場合の費用

声優様への依頼費用で成人向けバイノーラル作品の場合1文字辺り7円程度が現在の相場となっております。
約1時間、12,000文字の場合約9万円程度が費用相場となります。

5.収録の準備をしよう

声優様に依頼したらいよいよ収録です。
声優様に依頼した時点でスタジオ収録か宅録かは決まっていると思いますので
収録に際した準備に必要なものはあまりありません。

費用に関してはスタジオ収録の方が高くなる傾向にあります。
しかしながら、音質についても宅録より良くなる場合が多く
その場でのリテイクも柔軟に対応してもらえるため
メリットデメリットを考慮してどちらにするか検討するようにしましょう。

次にそれぞれの違いについてご説明いたします。

5-1.スタジオ録音の場合

スタジオ収録の場合、スタジオの予約が必要です。
声優様が赴ける範囲にあるか、自分たちが録音したいマイクで収録ができるか
など確認が必要です。

また、スタジオ収録の場合は事前にスタジオ宛に完成台本を送っておく必要が
ある場合があります。そのため、スタジオ宛に完成台本を送る準備をしておきましょう。

費用については都内のスタジオであれば1時間あたり6,000円~8,000円で金額を設定しているスタジオ様が多いです
また、バイノーラルマイクの場合はオプションが必要な場合もあります。

立ち合いについては近年オンライン立ち合いが増えており、そのための準備をしておくようにしましょう。
収録は作品時間の1.5倍~2倍程度の時間を確保しておくようにしましょう。

収録が完了したら1~2週間ほどで音声データが納品されます。
先払いの場合はスタジオ側で入金が確認出来てから1週間程度で納品されます。

収録の立ち合いAMPEに依頼すると

AMPEでは収録の立ち合いを代行・支援するサービスも行っております。
収録時のやりとりや、ト書きと異なる演技の場合のリテイク指示
経験豊富なスタッフだからこそできる収録中のノイズリテイクや
音声作品で映える微妙なニュアンスのリテイクなど
より良い作品に仕上げるためのサポートを行います。

また、後述するエンジニア台本の作成もお手伝いします。

5-1-1.外注した場合の費用

予約の時間については声優様の休憩時間やリテイク、打ち合わせを考慮して12,000文字(約1時間作品)の場合で
2~3時間予約するようにしましょう。

5-2.声優様の自宅録音の場合

声優様の宅録の場合は声優様に依頼したら納品が来るまで待ちの状態になります。

費用については声優様の費用に含まれている為、収録に関して追加で費用が発生することはほぼありません。

スタジオ収録と異なり収録中のリテイクはできないため、微妙なニュアンスの違いや
その場での指示はできないことを覚えておきましょう。

6.編集に必要な効果音を準備しよう

作品のリアリティ、没入感を高めるために効果音を準備しましょう
ドアの開く音、ベッドに腰かけるときの音、椅子が軋む音など
世界観をよりリアルに表現するためには効果音が必要です。

制作する場合はシンセサイザー等のデジタル音源を使用して制作する方法と
収録ブースを用意して近い音をマイクで収録して制作する方法と2パターンあります。

収録ブースを用意して身近なもので近い音を収録する方法が一般的です。
その場合はできる限り外部の音が入らず、身に着けている衣服が擦れる音、人の吐息などがマイクに入らないよう
細心の注意を払って収録が必要です。

そんな効果音を制作する場合に何が必要かを見ていきましょう

6-1.自社・自サークルで制作する場合

自社・自サークルで制作する場合はマイクとブースの用意が必要です。
マイクはモノラル、バイノーラルどちらでも問題ないですが
作品がモノラルであればモノラル、バイノーラルであればバイノーラルで収録する方が良いでしょう。

また、マイクの他にレコーダーも必要です。
野外レコーディングの可能性もあるのであればフィールドレコーディング用の持ち運び可能なレコーダーを
準備しておくといいでしょう。

また、収録したい音に近い音が出せるように小物の準備も必要です
波の音であれば小豆とザル、ソファーに座る音であればきしみやすい椅子
ソファーやベッドに座る音であれば大きめの布切れなど
欲しい効果音に合った小物を用意しましょう。

6-2.外注する場合の準備

外注する場合にはどのような効果音が必要か、まとめた資料が必要です。
具体的に何がどうなった時の音なのかを資料にまとめ、外注先に送るようにしましょう。

6-2-1.外注した場合の費用

効果音の制作は安い方で10音で5,000円程度、平均で10,000円程度が必要になります。
また、音によっては収録が難しいものや出張が必要なものもあるので
その場合は別途費用がかかる可能性があることも考慮しておきましょう。

8.編集をしよう

収録データも揃ったら、いよいよ作品制作も大詰めです
収録データはNGテイクやリップノイズがのったままで、間の調整もされていないため
そのまま作品として出せるものではありません。
なので、編集作業はノイズの大小にかかわらず必要になってきます。

一言一句読み間違いやノイズが乗っていないか、不要な息継ぎのカット
流れに合った間の取り方、効果音の挿入など
作品の最終的な完成度を決める大事な作業です。
ですので、これまでのどの作業よりも一番時間がかかる部分です。

次に自社・自サークルで行う場合と外注の場合、それぞれ必要なものを見ていきましょう

8-1.自社・自サークルで編集する場合

自社・自サークルで制作する場合は編集用のソフトが必要になります。
DAWや波形編集ソフトが一般的です。

DAW(Logic ProやCubase、Studio Oneなど)
波形編集ソフト(Adobe AuditionやRXなど)

それらを用いてノイズの処理や間の調整を行います。
ソフトによって出来ることがことなるのでそれぞれの特性を理解しつつ進める必要があります。

また、編集にかかる時間は12,000文字(約1時間作品)でノイズ処理、間の調整のみで3~4時間程度かかります。
よりクオリティを高めようとする場合はさらに時間がかかる作業です。

8-2.外注する場合の準備

外注する場合は依頼した際の台本とエンジニア用台本を用意しましょう。
エンジニア台本とは収録時にどの箇所でリテイクがあったか
リテイクの何番目を採用するかなどを記載した台本です。

宅録の場合でも編集を依頼する場合はエンジニア台本が必要になりますので
制作するようにしましょう。

編集は納品まで依頼後約1ヶ月~2ヶ月ほどかかります。
納品後はその音声にノイズがないか、間の取り方に違和感がないかなど
自身で確認が必要になります。

外注先の経験によってクオリティの差が出てしまうことにも注意が必要です。

編集をAMPEに依頼すると

AMPEでは編集作業をサポートするサービスもご用意しております。
編集はもちろん効果音の挿入もセットで行います。
また、経験豊富なスタッフが対応するため
音声作品に適した間の取り方やノイズ処理を行い
納品時には音声作品として販売可能な状態での納品をお約束いたします。

8-2-1.外注した場合の費用

編集を外部に依頼した場合音声ファイル容量単位か音声データの時間単位で計算します。
どちらの場合でも1時間作品で60,000~100,000円程度の費用が発生します。

9.デザインを作ろう

イラストと音声の編集が完成したら最後に作品のデザインを作成します
タイトルのロゴを付けたメインイラストや作品の紹介画像を作成している作品が多いです。
作品の内容によって制作する内容は異なりますが
以下のものはほとんどの作品につけられているので制作するのがいいでしょう

・タイトルロゴと声優様の名前の入ったメインイラスト
・作品のストーリー紹介
・作品のオススメ要素
・トラックの内容と時間を記載したトラックリスト

デザインを外注で依頼する場合は納期に1ヶ月程度かかります。
依頼をする場合は余裕をもってデザイナー様に依頼しましょう

9-1.外注する場合の準備

外注を行う場合はどのようなデザイン画像を制作してほしいかがわかる指示書を作るようにしましょう。
より具体的にイメージを共有するために参考になる画像や「かわいらしく」「かっこよく」「ゲームっぽく」など
作品の雰囲気が伝わりやすいように作ることが必要です

9-1-1.外注した場合の費用

価格についてはデザイナー様によってそれぞれですが、紹介画像1枚あたり
3,000~5,000円程度の費用が必要になります。
作品タイトルロゴも含め作品1本分すべてのデザインをお願いするのであれば50,000~100,000円
の予算を確保しておくようにしましょう。

10.すべて完成したらついに公開!

デザインも完成したらいよいよ公開となります。ダウンロードサイト、同人即売会、動画など
公開できる媒体に公開し、必要があればPR活動も行うようにしましょう

終わりに

すべての進行を管理し、作品のクオリティを高めようとすると作品1本を作るのには多くの時間がかかります。

AMPEにはこれまでご紹介したサービス単体だけではなく、作品制作を包括的にサポートするサービスも行っております。
お客様と情報を共有しながら共に作品制作を行いますので、収録立ち合いや編集のみを個別に依頼するよりも
ハイクオリティで最初に思い描いた作品を制作することができます。

ご不明点や作品制作に興味がある場合はぜひ一度AMPEにご相談ください
ご相談、お問い合わせはお問い合わせフォームよりお受けしております。

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